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大峰・台高・紀伊の山山行記 [登山]

先週、新緑が目に染みる紀伊半島の山々を久しぶりに訪ねました。

<白鬚岳>
奈良県川上村にある山で山域は台高山脈になります。
山頂は見事な三角錐でピラミダルな山容を見せています。
前衛の小白鬚付近から眺める白髭山です。
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川上村柏木の神の谷林道に入り、東谷出合に車を停めて東谷林道の先の登山道に入り、スギやヒノキの植林地の急坂を登り切り東谷出合から1時間40分ほどで稜線に登りつきました。


更に傾斜の増した岩稜混じりの稜線を進み小白鬚に着きました。
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小白鬚からは左に曲がり白鬚岳までいくつかのピークを越えてゆきます。
岩稜帯はヤセ尾根もあり急坂もあってアルペンムードが漂っていてとても楽しい稜線です。
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最終ピークから見るピラミダルな白鬚岳山頂ですが、ここから一旦急降下します。
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山頂への最後はまさに急坂の岩場を攀じ登る感じです。
大汗をかいて難関白鬚岳山頂には東谷出合から3時間5分かけての登頂でした。
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山頂には今西錦司先生の1500山目の登頂記念碑がたてられていました。
今西先生生涯いくつの山頂に立ったのでしょうか。
私も生涯1500山位の登頂を果たしたいものと思ってはいるところです。
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朝一番の百合が岳に続いての2座目で、疲労感も大きく山頂ではゆっくりと休憩を取りました。
下山も小白鬚までは足元に気を付けながら慎重に下り、樹林帯では何度も腰を下ろしながら休憩をはさみ、疲労困憊で駐車場所に下りました。今日は午前中の百合が岳に続いて10時間以上の行動時間となりました。
台高の山では屈指の達成感ある山が白髭山です。
東谷出合9:25~小白鬚11:35~白鬚岳12:30/13:20~小白鬚14:10~東谷出合15:50


<百合が岳>
前日川上村下多古から百合が岳の登山口下見に林道に入り、林道奥深く進んで登山口を確認すると戻るのも面倒になり登山口付近の広場に駐車し、酒を飲みながら自炊をしそのまま休みました。


翌朝夜明けを待って5時に登山道に入りました。
今日は骨っぽい百合が岳と白鬚山を登るためには早い時間の行動開始が求められたからです。
登山道と云うよりは林業の作業道でスギ林からヒノキの造林地が稜線まで続いていました。稜線間近で道を間違えましたが委細構わず稜線に登りあげ造林地と雑木林の稜線を30分ほど歩いて百合が岳山頂には2時間ジャストで到着しました。

大峰山地の主稜線からは外れていますが、ここからは山上が岳に延びる稜線もあるようです。
別名 大所山とも呼ばれ山名プレートが二つ下がっていました。
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山頂付近はブナの古木が茂り造林地とは打って変わった癒しの百合が岳山頂でした。
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少し風があるので山頂を辞して樹林帯で朝日を浴びながら朝食をとり、スギ林を一気に下りました。途中で林業作業員と登山者1名に会い早い行動に驚いていました。
(。。滝登山口5:00~百合が岳山頂6:55~樹林帯7:10/7:25~登山口8:30)


<高野三山 楊柳山・摩尼山・転軸山>
川上村からは五條市に回り和歌山県に入り山中の高野街道を走って高野山町に来ました。
山中の宗教都市高野山には驚くばかりです。
高野山高校の学生が修行の帰りか規律正しく街中を歩いていました。
一の橋の駐車場に車を停めて休みました。車中の酒盛も少々遠慮気味です。

高野三山摩尼山・楊柳山・転軸山は弘法大師廟を囲むように後ろに並ぶ山々です。

翌朝早い時間に奥の院前から墓石並ぶ中、弘法大師廟方面に進み摩尼山への登山道に入りました。その後は遊歩道として整備の行き届いた三山巡りの登山道を歩きます。
まずは摩尼山山頂です。
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三山の中でも代表的な楊柳山山頂です。
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子継峠を越えて転軸山に向かう道には鮮やかなクリンソウでしょうか。
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そして転軸山です。
三山山頂には同じような古い祠でがありました。
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転軸山からは弘法大師廟の裏手に下り、朝歩いた墓石群を縫って一ノ橋の駐車場所に下りました。
墓石群の中には土木建築殉職者の墓もあり、手を合わせてきました。
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高野三山巡りは3時間半ほどの行程でした。
(一ノ橋駐車場5:40~摩尼山6:40~楊柳山7:20~転軸山8:30~駐車場9:15)



<荒神山>
高野三山の後は高野山の奥社ともいわれる野迫川村にある荒神岳です。
立里荒神社に車を付け鳥居をくぐって山頂まで続く参道を歩いて参詣してきました。
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山頂の三宝荒神を祭った荒神社です。
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荒神岳から500m往復1時間の古荒神岳への縦走はパスしました。
(荒神山散策10:17~1045)



<城が森山>
今は無料解放された高野龍神スカイラインを走ってゴマサンスカイタワーまで来ました。
ここは叔母子山や護摩壇山などの登山で2度ほど来ています。
目指す城が森山はここから小森谷を隔てて対岸に見えます。
スカイタワーから僅かに高野方面に戻って、白馬林道に入り行き交う車もない中20分ほど走ると城が森雨量観測所に続く道が分かれていました。管理道路の入り口にはゲートがあり車進入規制されていました。
舗装された管理道路を30分ほど歩くと巨大雨量観測ドームが立つ城が森山山頂です。
嬉しいことにこの山頂は一等三角点峰でした。
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山頂付近は龍神街道が山中通っていたそうですが、今は歩く者もいないのでしょう、樹林帯に面影を探しましたが見る影もありませんでした。
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城が森山方面から小森谷を隔てた和歌山県第一の高峰護摩壇山を見ます。
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そして管理道路から巨大雨量観測タワーの立つ城が森山山頂です。和歌山県第三位です。
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駐車場所から往復1時間の城が森山でした。
(白馬林道・城が森管理道路ゲート前12:05~城が森山12:35~ゲート前13:05)


<牛廻山>
城が森山から白馬林道高野龍神スカイラインを走って龍神村に下りました。
牛廻し山の登山口牛廻越(蟻の越)まで車を進め、そこで酒盛りをしながら休もうと思いました。
龍神村から奈良県境の牛廻し越を通って十津川村に抜けるR425に入りました。部落を抜けて山中に入ると「路肩決壊により工事中 十津川村へは通り抜けできない」と云う看板が立っていました。思案です。
ここまで来て小さな里山を登らずに帰るわけにはゆきません。ガイド本の小川又から3時間半のコースを往復しようと決めました。「小川又キャンプ場までは入れる」という看板があるのでそのままR425を進みました。わずかに進むと林業関係者の車と行き交い長野ナンバーの私の車を心配し「十津川には抜けられないよ」と云うので「蟻の越まで行けますか」と聞くと「蟻の越までなら大丈夫入れる」と云う返事に心躍ります。今にも落石の置きそうな狭い舗装道路をゆっくりと進みます。そして15分も走ると崩落法面の吹き付け工事現場に来ました。10分ほど待たされましたがその先蟻の越まで通行に問題ないことを確認すると余裕の待ち時間です。

車中泊予定の奈良県境の牛廻越には15時過ぎの到着です。
牛廻し山はここから往復2時間半の行程です。
日が長いこの時期これから往復してもまだまだ余裕あります。
高野三山・荒神岳・城が森山など回ってきましたが登山と云えるような山ではありません。
意を決して牛廻越から林道に入りました。荒れた林道を30分ほど進みと林道分岐になりそこから尾根に牛廻山への登山道が付いていました。
少し道迷いもありましたが雑木林の中黙々と歩いて予定通り1時間少々で牛廻山山頂に立ちました。
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龍神村と十津川村住民が牛を交換したという山頂です。
果無山脈がすぐ近くに見えるようですが登頂済みの冷水山などは特定できませんでした。
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山頂写真を撮った後は往路を走るように下り、16時半には牛廻越の駐車場所に戻りました。
R425を慎重に走り明るいうちに龍神村に戻りました。
龍神温泉に入ろうかと思いましたが、次の目的地一族山登山口にナビをセットすると70キロ以上もあるのでそのまま熊野市紀和町へ車を走らせました。
(牛廻越15:15~林道分岐15:50~牛廻山16:25/16:35~牛廻越17:15)



<一族山>
旧紀和町の矢の川で休んで早朝から登山口探しに奔走しました。・・林道に入り一族山山中深く進むが途中で工事中で行き止まりになっていました。町内中心部に戻り住民に布引の滝から登山口があることを教えてもらい、車を走らせると一族山登山口がありました。
登山口のすぐ先にある作業小屋です。
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作業小屋を過ぎると登山道は一旦鞍部に100mほど下って行き、登り返します。
よく整備されていて木製階段を上ってゆきます。
紀和町内各所にある熊野古道の一部かも知れませんね。
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100mほど登り返すと林道に出ました。ここで道間違いして林道を突き切りまっすぐ山頂方面に延びる木製階段に入りました。
途中から間違いに気づきましたが登山道を外れ、山頂目指してスギ林に突っ込みました。
作業らしき踏み跡を追い30分もすると山頂付近に延びる登山道に出ることが出来ました。
そして一族山山頂に到着です。
思わぬアルバイトでしたが雨が降る前に下山できそうでほっとしました。
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下山は登山道を忠実に下りましたが山腹を巻きながら下るので時間がかかりました。
林道に出て登ってきた木製階段を鞍部に下り作業小屋に登り返しました。
(布引の滝~作業小屋登山口7:00~一族山8:25/8:35~登山口9:25)


布引の滝
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紀伊山地の遠征山行はこれにて終了し熊野市に出てR42を名古屋に向けて爆走しました。
途中から大雨になりましたが予定の山を登れて満足感でいっぱいでした。


世界遺産大峰奥駈道をいつかは通しで歩いて、残り5山完登したい野望があります


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